甲状腺疾患Thyroid Disease
甲状腺疾患の初期症状セルフチェック
次のような症状が続いていませんか?
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疲れやすく、疲れがとれにくい
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体のだるさを感じる
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髪の毛が抜ける
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甲状腺が腫れている
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皮膚が乾燥していて湿疹がおさまらない
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口の中に違和感がある
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流産しやすい、不妊症と診断された
このような症状があれば、甲状腺疾患の検査をおすすめします。当院までご相談ください。
甲状腺疾患は、誰にでも起こる可能性があり、日本人の10~20人に1人は関係する疾患を持っているといわれています。
特に、女性に多く、習慣性流産や不妊症の経験がある10人に1人以上が、軽度の甲状腺ホルモン不足(潜在性甲状腺機能低下症)の症状を抱えているといわれています。
甲状腺の病気は、珍しいものではありませんが、症状がわかりにくいため検査にいたることなく、不調を感じながら生活している方が多くいます。
甲状腺に関する疾患は、そのほとんどが投薬治療で改善し、元気に生活できるようになっています。
早期発見・早期治療が非常に重要ですので、気になる症状がある方は、早めに検査を受けましょう。
当院では、症状が進行し大きな病院へ転院する必要がないように、検査と初期治療を大切にしています。
気になる症状がある方は、どうぞお早めに当院へご相談ください。
甲状腺・甲状腺ホルモンとは
甲状腺は「のどぼとけ」の下にあり、羽を広げた蝶のような形をしている小さな臓器です。
脳からの指令で、血中に甲状腺ホルモンを分泌します。
甲状腺ホルモンは、各器官に新陳代謝を促進するよう働きかける役割があり、身体全体の成長と機能の維持に必要不可欠です。
甲状腺疾患とは
甲状腺ホルモンは、通常、一定量に保たれるよう調整されています。
けれども、甲状腺に何らかの異常が生じるとバランスが崩れ、身体に不調があらわれます。
甲状腺疾患とは、甲状腺の異常や障害が原因となる症状の総称です。
甲状腺ホルモンの異常によって全身にさまざまな症状があらわれますが、原因を特定できず調子が悪い状態のまま過ごされている方や、心臓病や、神経・精神疾患、または更年期症状などと間違えられる方も多くいます。
特に多くみられる疾患は以下の2つです。
①甲状腺機能亢進症(甲状腺ホルモンの分泌量が多すぎる)
甲状腺ホルモンの分泌が過剰になり、全身の新陳代謝が高まることで、さまざまな症状があらわれます。
主な症状
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疲れやすくなり集中できない
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気持ちが高ぶり、落ち着きがなくなる、イライラする
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脈が乱れる、動悸がする
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手指がふるえる
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暑くなる、汗をかきやすくなる、のどがかわく
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消化器の動きも活発になるため、下痢や過食、体重が減る
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月経が不順になる、無月経
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甲状腺や周囲が腫れる
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目つきが鋭くなる、眼球が飛び出す
代表的な病気:バセドウ病
甲状腺の腫れと眼球突出といった症状がバセドウ病の特徴ですが、なかには症状が出ない方もいます。
女性に多くみられますが、男性でも発症することもあるので注意が必要です。
遺伝子的な要因やストレスや喫煙が、原因となって起こるとされています。
甲状腺ホルモンを正常な量にコントロールすることで、改善されます。
②甲状腺機能低下症(甲状腺ホルモンの分泌量が少なすぎる)
甲状腺ホルモンの分泌が少なくなり、新陳代謝が低下すると、全身にさまざまな症状があらわれます。
主な症状
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疲れやすくなる
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むくみやすい
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身体が冷える
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皮膚が乾燥する
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胃腸の働きが低下し、食欲不振になる
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やる気が起きない
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眠たい
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物忘れが多くなる
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言葉が出づらくなる
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月経不順、無月経、無排卵
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甲状腺の腫れ
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まぶたの腫れ
代表的な病気:橋本病(慢性甲状腺炎)
甲状腺の腫れやのどの違和感が特徴的な症状です。
ホルモンの量を補い、調整する治療を行います。
甲状腺の検査について
当院の甲状腺検査の所要時間は、約1時間です。
検査の流れ
●視診・触診
首を触り、甲状腺が腫れていないか、しこりがないかなどを調べます。
●検査
血液検査 |
一般的な採血と同様です。 |
超音波検査(エコー) |
甲状腺にエコーをあて、甲状腺の大きさやしこりがあるかどうか調べます。しこりがあれば、位置・大きさ・性状などを調べます。 |
検査料金 ※3割負担の場合(診察代金含む)※税込
初診 | エコーのみ | 2,750~2,970円 |
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採血のみ | 6,050~7,150円 | |
エコー+採血 | 7,920~8,800円 |
再診 | エコーのみ | 2,750~2,970円 |
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エコー+採血 | 5,940~6,270円 | |
エコー+採血+処方 | 6,270~6,490円 |
甲状腺疾患の治療について
甲状腺の病気と診断された場合は、甲状腺ホルモンの分泌量をコントロールする治療を行います。
投薬での治療がメインとなりますが、進行状態によっては外科治療を必要とする場合があります。
服薬によって分泌量を一定に保つことで、健康な人と同じように元気に毎日を過ごすことが可能です。
当院での対応が難しい場合は、より専門的な治療を行える医療機関をご紹介しますのでご安心ください。